マニアな人のうらあらすじ

文責/風間 純

 魔族がもっと人間と近いところにいた19世紀。
 公爵家の一人息子なんて庶民にとっちゃ羨ましい限りの生まれのグレアムは、妻の地位
が目当ての成金のとーちゃんと夫の金が目当ての没落貴族のかーちゃんを持ち、当然なが
ら親子愛に恵まれていなかった。
 それでもガキん時はばーちゃんが育ててくれたおかげで可愛い子供だったのだが、ばー
ちゃんが死んでからは悲惨の一言。
 どんなに悲惨かってーと、あんな素直な可愛い子供が…こんなになるくらい。荒んでる
よなぁ。
 それでも、月夜の晩に出会った『魔法使いアンジー』との約束を心の支えにしているあ
たりは可愛いやね。
 その『魔法使いアンジー』。実は魔界の異端児『吸血鬼リフェールステア』だったりす
るワケで。
 彼もそーとーなヘソ曲がり。魔界じゃそれなりの地位も魔力もあるクセに、配下や他の
魔族との付き合いが面倒くさいと人間界に飛び出してきていた。
 その夜も、ほんの気紛れでグレアムにちょっかい出したのに、そのたかが人間のガキん
ちょに魅せられたなんて、口が裂けても言えないし誰にも知られちゃいけない過去。それ
でも気になって再会してみれば、あらびっくり! 魔族と人間の成長スピードの違いで、
そこにいたのはすっかり少年のグレアム。
 真実を告げ、去ろうとするアンジーに『アンジーはアンジー』と彼は微笑み…魔族を言
葉でやりこめる人間なんてそうそういないぞ…と思いつつ、言葉に込められた真実と、そ
の変わらぬ微笑みに陥落されたアンジー。
 魔界の異端児の名にふさわしい教会の住処で、同じ時間を過ごす為に吸血鬼となる為の
儀式を施したはいいけれど、グレアムときたら食事(吸血)すればジンマシンの嵐となる
吸血鬼になってるし…。アンジーはすっかり保父さんだし…。
 でも、それなりに二人は幸せに暮らしているみたいで、まあ、せちがらい権力争いに巻
き込まれているよりはずっと良いかな…なあんて思っていたら…。
 続きは柴崎のエデンでお楽しみ下さい。

キャラ紹介

サーザ・グレアム・ダルトン
漆黒の髪と瞳。そのオニキスの瞳は吸血鬼もタラす程。
公爵家の一人息子という立場と、瞳の魅力をフル活用すれば愉快な人生送れただろうに、
敢えてそれをせずアンジーと共に行くあたりがグレアムである。
あんなに可愛いらしかったサーザ坊やがこんなになっちゃって草葉の陰でばーちゃんも泣
いてるだろーなぁ。でもま、あのとーちゃんの息子だからして…仕方無いっちゃそーなん
だが…。
悩んでいるアンジーにオラオラ状態で迫リ吸血鬼となる。
が、吸血鬼のくせに食事(吸血)すればジンマシンの嵐だし…とりあえず、当面の目標は
体質改善な異端の吸血鬼。

リフェールステア(アンジー)
銀髪碧眼の吸血鬼。魔界の異端児…というよりは天の邪鬼といった方がいい気がする。
自由気ままに生きてきた彼だったが、人間界で気紛れでちょっかい出したいたいけな幼児
のオニキスの瞳に魅せられる。らしくもなく『良き魔法使い』なんて演じて懐かれ…ドツ
ボにはまる。
魔界じゃそれなりに魔力もあり、地位もあるのに実はショタ?ってのはヤバイよな…と一
時は距離を置いたものの、再会した彼は、吸血鬼をも手玉にとる程立派に成長していた。
悩んでいる吸血鬼にオラオラ状態で迫る人間に、さしものアンジーもオチる。
謎多き異端の吸血鬼のはずが…だんだん保父化している気が…

と…こんなもんでどーざんしょ。
オイラが解説っつったらこんなもん?
まあ、何はともあれ柴崎の本遍をお読み下さい。(ちゃんと買えよ!)
ショタのグレアムもエプロンアンジーもいいぞぉ〜。
はみマニア推薦エデンはお買い得でい!
組長、どうもありがとう。ギャグバージョンのエデン1-3のあらすじでした。